釣り:「フローター」と言う釣りの楽しみ
この前書きかけた、「フローター」と言う釣りについて書いてみようと思います。
釣り自体にも各種さまざまな釣りがありますが、フローターと言われる釣りは、バスフィッシングと言う釣りのジャンルの釣法(釣法というと語弊があるけどそのまま通す)の一つです。
この釣りは実に変わった格好をします。多分釣り場以外で普通の人に見られたら、好奇の目で見られる事間違いないです。
装備を頭の上から言うと、まず帽子、サングラス(任意)、フローティングベスト、浮き輪状の乗り物、ウェーダー(俗に言うところのゴム長)、そして最後にフィンです。つまり水かき。あと釣り道具一式を持って釣りに挑みます。
一番肝心なのは、浮き輪です。O型とかU型とかH型とか色んな形があります。上から見た形で分けられます。O型は、そのまんま浮き輪です。僕が始めた頃は、トラックのチューブに空気を入れてその上から専用のカバーをつけて使っていました。
昔のゴムチューブは、ちょっとした事で良く穴が開きました。ダム湖のど真ん中でしぼみ始めるとさすがにビビリますが、空気が抜けてるところを手で押さえて、速やかにスタート位置に逃げます。パンクはタイヤ修理キットで直るのでその点、楽って言えば楽です。
普通の浮き輪と違うのは、股の下を通す紐とオシリには支えのシートがあるので、上半身はかなり浮いた状態になります。人間は水球やる人の立ち漕ぎくらいの高さに位置します。
チューブの材質がよくなってきたので、今は色んな形状でも沈みません。値段と乗りやすさの兼ね合いで、U型が主流だと思います。僕も何度か乗り換えてきましたが、O→U→H→Uと来て、最後にはUに戻ってきました。
このレベルで解説入れてると、永遠に書いてしまいそうなので次行きます。
ボートと言う比較的良く釣れる釣り方があるにも関わらず、あえてフローターをやる最大の魅力は2つ。「水との一体感」と「機動力」です。
水との一体感については、これはもう一度はまったらやめられなくなります。まず下半身が全て水に浸かっていて、目線はほぼ水面と同じです。水温の変化が直接肌に感じられ、水面の様子や空、周りの景色など、全てが目に飛び込んできます。
魚が釣れたときは、まさに目の前に魚が現れ、本当に魚と一対一で格闘していると言う気分になります。水は掛かりまくりですが、そんなのは全く気にしません。
水に関しては、ずぶ濡れならずぶ濡れるほど萌えます。これは僕だけかもしれない。
フローターで最高に良い気分を味わえるのは、土砂降りの雨の時です。下半身は水の中、上からは土砂降りの雨、カッパの帽子を目深にかぶり、激しい雨音を聞きながら、釣りのみに没頭します。全ての音を掻き消す、雨音しか聴こえない、うるさい中に生まれる「静寂」さと、水と一体化してると言う感じが非常に好きです。
たぶん、雨音の周波数はトランス状態を生みます。(本当かはしらん)
あと機動力ですが、これはもう、魚が居そうな場所を見つけたらどこでも浮いてしまいます。ダム湖なんかで、なんか単独で人が浮いてるなと思ったら、それは多分フローターの人々です。この点については、ゲリラ的攻撃が出来ると言う観点でそそります。
僕もあらゆる水面に浮きました。定番のダム湖や池、大きな湖、流れてる川に浮いて流されながら釣り、なんて時もありました。
フローターのみ持って地方に遠征なんてのも何度かやりました。一時期は年2の好例行事だったです。
ネネと結婚して子供が居ない時は、地方に遠征するのが、釣りの中では、もっとも楽しみにしていた家族旅行でした。遠征先を「第2のふるさと」と呼んでいた時もありました。今でも遠征場所の池の場所とエントリ場所はほとんど把握しています。
遠征先に公共の宿があって、素泊まり2000円くらいだったので、そこを定宿としていました。ここは主にサーファーが利用していたようですが、僕らはそこに宿を取って遠征の拠点にしていました。一時期は管理人さんとも顔なじみになりました。
サーファーは夕方になると、部屋の外にウエットスーツを干します。両側はウエットスーツを干してるのに、僕らだけは、浮き輪とゴム長を何のためらいも無く干すので、サーファー達からはかなり好奇な目で見られていたはずです。
「このカップルは一体何しに来てるんだ?」
と噂になっていたかもしれません。当時、地方くんだりまで宿を取ってわざわざ遠征に来る関東人は、ほとんど居なかったので、そんな風に思われるの致し方ないのですが、好奇の目で見られるのも楽しみの一つでした。
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