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日本の研究室で開発された「発話ロボット」が残念な方向から世界中で話題に

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 2007年に香川大学工学部の澤田研究室で開発された、自律的に発話動作を獲得する「発話ロボット」が数年の時を経て、誠に残念な方向から全世界で話題になっています。話題になる元となった衝撃的映像がこちらです。決して夜中一人では見ないで下さい・・・。

 この動画、研究の成果そのものではなく、「気味が悪い会話するロボットの口(Creepy video of talking robot mouth )」と言うタイトルで公開されています。そして、「奇妙」だとか「気持ちが悪い」と言う方向のみで話題になっているようです。

 いや、研究自体は至って真面目な物ですよ。このまま開発が進めば、発声出来ない身障者に希望の光を照らすことが出来るかもしれません。

 それにしても・・・、むき出しの肌色パーツを通してたどたどしく発せられるこの音声から漂って来る不気味さはどうにかならなかったんでしょうか。そして、なぜ、全く意味を成さないと思われる鼻のパーツを取り付けてしまったのでしょうか。

 まぁ、どんなきっかけにせよ、世界から注目される事は良い事だと思います。ただし、動画ばかりが先行し、これが日本の研究室で開発された物であると言うコメントがほとんど見られませんでしたので、この記事で改めて紹介しようと思います。

 下記が、香川大学澤田研究室のサイトです。発話ロボットの解説ページもあります。

 この動画が公開された海外では、早々とこの映像を元にしたパロディ動画が作られ、人気を集めています。赤ちゃんのようにまどろっこしく話す上の動画を見たら、確かにこう直したくなるかも。

 素晴らしいと言うか、残念ながらと言うか、極めて良く出来たパロディ動画です。あくまでもパロディ動画なんで、冒頭に紹介した発話ロボットが一気にここまで進化してしまった訳ではありませんのでご注意下さい。

 以下、パロディではない方の発話ロボット動画です。オリジナルの発話ロボットも歌をうたいます。


 「かごめかごめ」を歌いだす衝撃的映像。発声練習の後、30秒辺りから突然歌い始めます。



 「カッコウ」も歌えます。



 人間と一緒に声マネ。お経みたい。

追記(2010.5.2)

 「全く意味を成さない」と記事に書いてしまったロボットの鼻パーツですが、無意味ではなく、大事な意味があるようです。下記のような、大変ありがたい指摘のコメントを頂きました。

鼻の部分を付けたのは、多分、「n」「ng」の鼻に抜ける音や鼻濁音を再現するためではないでしょうか。

あの鼻パーツは見かけだけじゃなくて、中の鼻腔の形状も作ってあるんですよ。
うろ覚えですが、声ってのは鼻腔や頭蓋や肺などに反響したものが聞こえてるんです。本人だけでなく他者にも。
だから人間の鼻に近い構造の物が付いてないと人間らしい声にならないんですよ。

 なるほど、そうだったんですか!大変勉強になりました。

 僕の下調べ不足をお詫びすると共に、頂いたコメント内容を抜粋し追記させていただきます。

 この記事のカテゴリは、geek, おもしろ です。
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