謎の食材「ウィキペディア」の調理法が世界中で生み出されてしまう理由
中華料理というのは、ありとあらゆる物を食材にしてしまう事で有名ですが、今度はこんな物を食材にし始めました。
この画像の料理、うなぎを食材に使った美味しそうな普通の料理ですが、料理名の英語訳のところを良く見ると・・・。
Barbecued congo eel with wikipedia and Fermented bean curd
(ウィキペディアと発酵豆腐のうなぎバーベキュー)
と書かれています。68元だそうです。ん!?ウィキペディア??
次の画像を見てください。
これは、とある中華料理店のメニューです。
- Evolving Web: Jimmy Wales Grows Them Good and Organic
http://ourfounder.typepad.com/leblog/2007/10/jimmy-wales-gro.html
Stir-fried wikipedia
(ウィキペディア炒め)
奥さん!今度はウィキペディアが炒め物になってます!
まだ、あります。次は、アメリカ、マサチューセッツ州にある日本料理店「GREEN TEA II」と言う店のメニューです。
- Wikipedia-flavoured beef on Chinese restaurant menu - Telegraph
http://www.telegraph.co.uk/foodanddrink/6271674/Wikipedia-flavoured-beef-on-Chinese-restaurant-menu.html
Beef Brisket in Wikipedia Flavor
(牛ばら肉のウィキペディア風味)
今度は全体の味付けにウィキペディアが使われています。ウィキペディアは、良いダシが出るみたいです。
さらにもう一つ。
BBQ wikipedia
(ウィキペディアバーベキュー)
今度は直球な感じですな。
ここまでのまとめとして、食材としてのウィキペディアは、付け合せによし、炒めてよし、ダシも良く出る、そしてそのまま焼いても美味しいという、極めて万能的な食材であることが分かりました。ウィキペディアは、色んな料理に使える便利な食材なんですね。
最後にネタばらし。なぜこのようなメニューが出来上がってしまうかと言う理由について。
僕なりの仮説ですが、この理由については、このブログで過去に書いた下記の記事がヒントになります。
この記事では寿司ネタになってますね。
つまり、おおよそ下記のような工程を経て、数々のウィキペディア料理は作られてしまうのだと思います。
- 料理屋の主人が、メニューの英語訳を記載する必要に迫られる。
- 食材の英語訳を知ろうと、GoogleかYahoo!で検索。
- 検索結果の頭のほうに、「○○(食材名) - Wikipedia」と表示される。
- ろくにリンク先の記事も見ないで、食材名の英語訳がWikipediaと判断。
検索結果に表示されたページのタイトルだけで、英語訳を判断してしまううっかり者が数多く居るみたいなので、ウィキペディアは、タイトルの表記方法を少し見直したほうが良いのかも知れません。
下記が、ウィキペディア記事の中で唯一の正しいタイトル。
- ウィキペディア - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A6%E3%82%A3%E3%82%AD%E3%83%9A%E3%83%87%E3%82%A3%E3%82%A2
おまけ。こんなウィキペディアフードもあります。
ウィキペディア(ウェキペディア)パンです。
良く見ると、一文字変えて「wekipedia」になってます。間違ったのか、パクりがばれるのを警戒して一文字変えたのか、その辺りは良く分かりません。