Hofstadter - 自己言及的な自伝文
ここでは、世界で最も人気があるウェブコミック「xkcd」の最新ナンバーをひたすら日本語に翻訳しています。過去のコミック翻訳はxkcdカテゴリで。翻訳済みの秀逸なコミックについては、2009年?2010年のベスト10をまとめた記事からどうぞ。誤訳がありましたら、コメントなどで気軽にご指摘下さい。
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Hofstadter(ホフスタッター)
女: What's this?
(これ何?)男: Douglas Hofstadter's six-word autobiography. After all those 700-page tomes, I guess he wanted to try for brevity.
(ダグラス・ホフスタッターの6つの単語で書かれた自伝だよ。700ページにも及ぶ本の後に、彼は簡潔さを獲得したかったんだと思う。)女: Huh. Let's see...
(ふーん、えっと・・)[I'm So Meta, Even This Acronym]
(「僕はものすごくメタ。この頭文字さえも。」)女: ...Whoa.
(うわー。)男: I think he nailed it.
(僕もよく出来てると思うよ。)Alt-text: "This is the reference implementation of the self-referential joke."
(「これは自己参照する冗談のリファレンス実装です。」
参照
ダグラス・ホフスタッターは、ニューヨーク生まれのアメリカの学者で、専門は認知科学および計算機科学。自己を含めて言及しようとする「自己言及のパラドックス」を使うことで有名。例えば、下記の格言はホフスタッターの自己言及の特徴を見事に表現している。
Hofstadter's Law: It always takes longer than you expect, even when you take into account Hofstadter's Law.
( ホフスタッターの法則:作業は、いつだって予測以上に時間がかかるものだ。ホフスタッターの法則を計算に入れても。)
今回のコミックでは、6単語で作られた「ホフスタッターの自伝文」と言われるものを紹介しているのだが、その頭文字さえも「IS META」となり、自己言及が起きている。
Alt-textは、自己参照する冗談のテンプレートを示している。リファレンス実装に関しては下記を参照の事。
- リファレンス実装 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AA%E3%83%95%E3%82%A1%E3%83%AC%E3%83%B3%E3%82%B9%E5%AE%9F%E8%A3%85
XKCD作者が書いた本
XKCDの作者、ランドール マンロー氏の著作本『ホワット・イフ?:野球のボールを光速で投げたらどうなるか』を紹介します。ウェブサイトに投稿された科学のおかしな質問を、XKCDばりの捻くれ方で回答し、それらを本にまとめたものです。こちらも面白いので是非に。
評価: 4.0点
ランドール・ マンロー,吉田 三知世 2015-06-24
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