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Neutrinos - ニュートリノ議論

ここでは、世界で最も人気があるウェブコミック「xkcd」の最新ナンバーをひたすら日本語に翻訳しています。過去のコミック翻訳はxkcdカテゴリで。翻訳済みの秀逸なコミックについては、2009年?2010年のベスト10をまとめた記事からどうぞ。誤訳がありましたら、コメントなどで気軽にご指摘下さい。

neutrinos.png
©xkcd.com Creative Commons Attribution-NonCommercial 2.5 License

Neutrinos(ニュートリノ)

女: Did you see the neutrino speed of light thing?
 (「光より早いニュートリノ」の記事、読んだ?)

男: Yup! Good news; I need the cash.
 (そうなんだ!良いニュースだよ。現金が必要なんだ。)

女: Huh? cash?
 (え?現金?)

[Yeah. When there's a news story about a study overturning all of physics, I used to urge caution, remind people that experts aren't all stupid, and end up in pointless arguments about Galileo.]
 (ああ。物理学全体をひっくり返すような研究に関するニュースがあった時、「専門家達はみんなバカじゃないことを思いだせ、ガリレオのような無意味な議論は終わらせるべきだ」と、僕はかつて注意を促した事がある。)

男: No, this isn't about whether relativity exists. if it didn't, your GPS wouldn't work.
 (いや、これは、相対性が存在するかどうかについてではない。もしそうじゃないなら、君のGPSは働いていないんだろう。)

What do you mean, "science thought police"? Have you seen our budget? We couldn't begin to afford our own thought police.
 (君が言うのは「科学思想警察」か?僕らの予算を見たのか?僕らは自分自身の「思想警察」を持つ余裕さえも無かった。)

女: That sounds miserable and unfulfiling.
 (それは、惨めで、むなしい感じね。)

男: Yup. So I gave up, and now I just find excited believers and bet them $200 each that the new result won't pan out.
 (そうさ。だから、僕は諦めたんだ。で、今度は、熱狂的な信者を見つけてきて、新しい結果が出ない方に、それぞれ200ドルずつ賭けるんだ。)

女: That's mean.
 (それで?)

男: It provides a good income, and if I'm ever wrong, I'll be too excited about the new physics to notice the loss.
 (そうすれば、きっと良い収入が入るよ。で、僕が間違いだったとしても、その損の元になった、新しい物理学の発見について、もっと興奮出来るよ。)

Alt-text: I can't speak to the paper's scientific merits, but it's really cool how on page 10 you can see that their reference GPS beacon is sensitive enough to pick up continential drift under the detector (interrupted halfway through by an earthquake).
 (僕は、新聞記事の科学的なメリットを話す事は出来ません。でも、その探知器(地震により、途中で中断された)の下で漂う大陸に十分気付く程、彼らの使用したGPS ビーコンの感度がと言うことを君がこの10ページの中でどんなふうに見るかは興味深いです。)

補足

 物理学で物議を醸し出してる、以下の研究に言及するコミック。

 物理学をひっくり返すような研究結果が出来てきた時は、その議論の方法に対して注意を促すのではなく、賭けの対象にしてしまった方が良いんじゃないかと言う提案。

XKCD作者が書いた本

 XKCDの作者、ランドール マンロー氏の著作本『ホワット・イフ?:野球のボールを光速で投げたらどうなるか』を紹介します。ウェブサイトに投稿された科学のおかしな質問を、XKCDばりの捻くれ方で回答し、それらを本にまとめたものです。こちらも面白いので是非に。

 この記事のカテゴリは、xkcd日本語訳 です。
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