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システムエンジニア(SE)とプログラマ(PG)、どっちが上とか、どっちが下とか

下流から見たIT業界: SEとPG、どっちが頭がいい?(1)
下流から見たIT業界: SEとPG、どっちが頭がいい?(2)

 タイトルは釣りっぽいですが、上記の記事で、2回に渡ってシステムエンジニアとプログラマについての関係が書かれています。

 そもそもアメリカなど欧米諸国では、『システムエンジニア』と言う職種自体、存在しないんですね。これは知りませんでした。"SE"が、"OL"と同じレベルの和製英語だったとは。ここのブログのタイトルも「涙目で仕事しないPG」に変えようかしら。

 システムエンジニアの定義について、wikipediaでは、以下のように書かれています。

1. 顧客の要求に対する聞き取りをして要求定義を行い、構築する情報システムの内容を明確化する。
2. 定義された要求を実現するために構築するソフトウェアとハードウェアの設計を行う。
3. ソフトウェアの構築とハードウェアの調達を行う。
4. 構築するシステムのテストを実施する。
5. テストにより発見されたバグの修正を行う。
6. テストに合格したシステムを構成管理して稼動開始させる。
7. 稼動したシステムの運用管理を行う。
8. 運用管理の成果に基づき、顧客にシステムの改善を提案する。
9. 以上の全域に渡り、システム構築のプロジェクトマネジメントを行う。

 職種の役割的な観点から言って、システムエンジニアと言う職種上、意地でもプログラミングはしないと言う事ですね。ここにプログラミング作業さえ入れば、システムエンジニアとプログラマはほぼ同化します。同化出来ると言う事は、「プログラマ+上流工程=システムエンジニア」と言う理論になり、上とか下とか、頭が悪いとか言う話が出て来るんだと思われます。

 また、職務権限的な観点だと、上記の記事では以下のように書かれています。

日本にソフトウェア開発が産業として根付いたときに、PGが単純作業労働者と位置付けられてしまったため、上級技術者を区別する言葉が必要とされた、それがSE(システムエンジニア)だ

 SEとPGの出来始めは、おそらくそうだったのでしょう。人を出すときのユーザー説明への妥協点として、製造者と管理者的な区分が必要だったのかもしれません。しかし、今ではこの区別も業界全体が複雑化して、適応できないものになりつつあります。基本2つしかないのは荒っぽすぎる。僕なんかどっちかなんて切り分けられないし。

 だったら、SEって職種いらなくね?

 細かく分けるなら分ける、無くすなら無くす、どっちかにするべきだと思います。

 職務権限(課長とか主任とか)と、開発時の役割(プログラマとシステムエンジニア)が企業の中で混在してるためこのような問題が起きるのでしょう。

 最近は新たな妥協点として、『主任SE』とか、『上級SE』とか更に良く分からない職種(職務権限?)が登場しています。普通の主任とか、普通の課長との違いが僕にはよく分かりません。やってる事は同じっぽいし。もう、どうでも良いです。

 僕なりの結論としては、『SEとPGは単なる役割であって、上も下もない。職務権限とごっちゃにするから話がおかしくなる。しかも職種権限でさえも、上とか下とかもないし。権限も役割の一つ。』と言う事で。

 元記事に戻りますが、(2)の記事では、IT業界の空洞化について非常に鋭いところを突いています。

現在のIT業界で「SEとPGのどちらが頭がいいか」と問われたら、「どちらも頭は空っぽだ」と答えざるを得ません。これは技術者個人個人の責任ではありません。明らかに企業のアウトソーシング戦略の結果です。単に頭が空っぽなだけならまだしも、このような技術者が多数派になってしまったおかげで、技術に対する浅薄な侮りと無知が蔓延(まんえん)するようになってしまいました。

 まさにこの通りですね。全てを外注して、自社としては、一体何を残すつもりなのでしょうか。究極的には、アウトソーシング技術だけが高まっていくトンネル会社のようになってしまいます。会社に流されているといつの間にか空っぽ人間になってしまうかも。自発的なスキルアップは必至です。

 ・・・と、IT業界の片隅でぽつりと愚痴ってみても状況は悪くなるばかり。これが時代の流れなのかもしれませんねぇ。

 最後に、村上龍著「13歳のハローワーク」を最近借りてきたのですが、こんな記述があります。

たとえばSEという職業ですが、新しい技術が次々と生まれて、ソフトも変化していくなかで、わずかな例外を除いて、システムエンジニアは最終的に不要になるかもしれません。

 と書かれています。異論を唱えたかったのですが、上手く答えられない。僕自身もそう感じるときがあるからです。

 これは13歳が大人になるとき何になりたいかを導く本ですので、今の情勢的にこの書き方は正しいと思います。

 今の子供が、本当にIT関連の職種に就きたいのであれば、システムエンジニアよりむしろプログラマを目指すべきです。今後予想される、技術抜きされて平均化されたSEと言う職種は、子供が目指すべき職業ではなくなります。

 楽しくなければ目指す価値も無いのですから。そういう点で、13歳の選択は意外にシビアです。


13歳のハローワーク - 村上龍(著)

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