子育て:子供のときに思っていた大人
昨日は休みだったし雪が降りあまり外へ出れなかったので、一日中子供とどっぷり遊んだ。まぁ、休みの日は「大概一緒には居る」には居るのだけど、「どっぷり遊ぶ」って言うのはだいぶニュアンスが違う。
子供は当然可愛いし、子供と一緒に遊びもある程度するのだけど、せっかくの休みなので出来れば自分のやりたい事もやりたい。その辺の休日の時間配分が結構難しい。
実際、こんな風にブログ書きに膨大な時間を割いているのも、裏を返せば子供と遊ぶ時間を削って書いていると言えなくも無い。
僕自身、良く家族揃って色々お出掛けに行ったりするけど、これも一種の逃げだ。娘を遊べるところへ連れて行く口実を作りつつ、自分のやりたい方向へ近づけて、やりたい事をさりげなく混ぜたりするちょっとずるい行為。
一番分かりやすい例が水族館で、初めは娘と一緒に水槽を見てるのだけど、しばらくすると我慢できなくなってフラフラと自分の見たい方へ行ってしまい、娘よりも自分が行方不明になってしまう。今は携帯電話があるから良いけど、敷地が広い施設だと子供じゃなくて親が迷子だ。後はショッピングセンターへ行くと、ネネが娘を見ているちょっとした隙を狙って本屋を物色したり、CDを見に行ってしまう。
こんなとき、ネネに良く怒られてしまう。「あなたは自分勝手な人ね」と。
そんな時思うのだ。おそらく僕はまだ子供なんだろうと。子供が子供を育てている。
30中になってふと思うのは、子供の時ぼんやり描いていた大人にはたぶんなれていないと言う事だ。子供の頃の大人像よりは数倍も子供。こんな未成熟な子供っぽい大人風人間が子供育てて良いのかな、と思う。
しかし、子供の頃思い描いた大人になってない悲しみの一方、これでよかったかもしれないと思うこともある。理想の大人になってしまったら、多分人生がつまらなくなる。
どっちにしろ方向転換なんて今更は無理なので、娘には大人になりきれていない今の僕を見せてあげるしかない。多分親の姿を見て、少々ずるい子供っぽい大人風人間に成長するだろう。