雑記:端島(軍艦島)が「九州・山口の近代化産業遺産群」世界遺産の一部として、世界遺産国内候補リスト入り
2008年9月26日のニュースですが、端島(軍艦島)が「九州・山口の近代化産業遺産群」世界遺産の一部として、世界遺産国内候補リスト入りしました。
≫ 「九州・山口の近代化産業遺産群」世界遺産国内候補リスト入りに関係者喜び : 長崎 : 地域 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
僕が端島をこうやってウォッチしているのは、世界遺産になるかどうかはどうでも良くって、ゲリラ的ではなく、正式に観光として端島へ上陸したいからです。
記事をよく読むと、「国の文化審議会文化財分科会で世界遺産の国内候補地リストへの記載が決まった」と書いてあるので、まだまだ道のりは遠いようです。世界遺産登録までの道のりと言うのは下記のようになっています。
世界遺産登録までの流れ
登録を求める地域の担当政府機関が候補地推薦・暫定リスト提出
↓
ユネスコ世界遺産センターが評価依頼
↓
文化遺産候補は国際記念物遺跡会議(ICOMOS)が現地調査し報告
もしくは、
自然遺産候補は国際自然保護連合(IUCN)が現地調査し報告
↓
ユネスコ世界遺産センターが登録推薦を判定
↓
世界遺産委員会で最終審議
↓
正式登録
そんな訳で、現在はこの流れの前段階と言う事になります。暫定リストに入ったので、次は国が候補地として推薦するかですね。
僕としては暫定的に国が認めてる状態が一番良いと考えます。本当に世界遺産となってしまったら、立ち入り制限がかなり厳しくなるはずです。護岸や堤防に手を入れられなくなりそうなので、公に訪問する事も出来なくなるかもしれません。
まぁ、世界遺産入りするとしても、最速で少なくとも10年は掛かるんでしょうけど。先に上陸の為の整備は終わってしまいそうです。
端島(軍艦島)整備に関する情報なのですが、長崎市のページを散々探った結果、新しい情報を見つける事が出来ませんでした。状況としては予算計上しただけで整備自体はまだ行われていないという事ですね。結局、Wikipediaの情報が一番詳しいです。
長崎市は2008年に観光客が上陸できるようかつての桟橋を再び整備し、島南東部に約220メートルの見学通路を設けることなどを計画していたが(危険な建物周辺には立ち入れない)、整備工事の遅れから2008年4月から2009年春まで約1年ずれ込む見通しと2007年末に発表した。
しかし、島内に残る建物の老朽化が激しく、崩落の危険が高まっているため安全面の懸念が浮上。気象条件も厳しく上陸可能な日は年間160日以下に限られる見通しで、費用対効果の問題もあり09年度以降に見学通路をさらに島の東側に約300メートル、西側に190メートル延長する計画は断念の方向で検討を始めている。
端島 (長崎県) - Wikipedia から引用
計画は1年延び、正式に観光できるのは年160日になるようですね。見れる期間が限られていると言うのも観光地としては、悪くないんじゃないでしょうか。それだけ厳しい場所に建ってると言う事です。
おまけ
最も最近じゃないかと思われる今の端島の様子です。画像が小さいのが残念。現在はとてもじゃないけど観光できるような場所ではないです。