国際比較の統計でみる『日本の女性は痩せすぎ』問題について
県別平均体重ランキング(女性)が発表されていますが、日本の女性全体に関わるもっともっと重大な問題があります。
それは、「日本の女性は世界平均から比べて、異常な程に痩せすぎている」と言う事です。上のチャートの参照元は以下より。
統計にまつわる、とても便利なサイトがありますので、まず紹介します。
≫ 社会実情データ図録 Honkawa Data Tribune
あらゆるジャンルの統計情報がグラフ化されており、社会経済の実情を目でわかりやすく把握できるようになっています。転記やリンクは、商用でなければ自由と言う事で、とても素晴らしく、共感が持てるサイトです。
サイトの紹介はこれくらいにして、初めに示したグラフは、「痩せすぎ女性比率の国際比較」です。元リンクはこちら。
一目見れば一目瞭然ですが、日本は豊かな先進国なのにも関わらず、異常なほど痩せすぎ女性が多いです。「ある程度痩せている」は、まぁ、結構な事ですが、「痩せすぎ」と言うのはとても問題です。
欧米では、ファッションモデルのやせ過ぎが問題になった事がありました。スペインでは、痩せすぎのファッションモデルの出場が制限されているようですね。そのような措置を取る欧米よりもはるかに痩せすぎな女性が多いというのが日本です。
BMIの推移について、日本だけで見ると下記のグラフになります。
日本の体型の変化、年齢別BMIの比較(女性)
BMI値は、体重(kg)÷(身長(m)×身長(m))です。25以上が肥満、18.5以下は痩せ型です。
17歳、20歳代、および、30歳代のグラフを見ると分かりますが、近年になればなるほど若い女性の痩せ型傾向が高まってきています。これだけ見れば、「女性は痩せていて結構じゃないか」と思われるでしょけど、平均的な線から見ると、20歳女性は明らかに痩せすぎです。
BMIで言うと、肥満でも痩せでもない平均的な数値は、22前後となります。それと比べて、最近の20代女性のBMI平均は20.5辺りを推移しています。
ここで問題なのは、平均値を中心にして、上も下も一定量居ると言う事です。平均的には痩せすぎという訳ではないのですが、統計的な観点からして、明らかに「痩せすぎ」といわれる女性の比率が高いのは間違いないです。
20代女性は、新しい生命を育んでくれる大事な宝です。今、痩せすぎ女性の出産で、未熟児が増えていると言う事が問題になり始めています。
≫ 増える低出生体重児出産 やせ過ぎ妊婦、高齢出産が背景に
≫ 赤ちゃん 出生体重、戦前を下回る 母体の痩せすぎ、喫煙が影響 (1/2ページ) - MSN産経ニュース
体重については、特に肥満、男性のメタボリックばかりが全面に押し出されていますが、これと同時に女性の痩せすぎについても、強い警告を発したほうが良いと思われます。
ぶっちゃけ、「メタボリックによる男性の死亡率」よりも、「痩せすぎによる低体重児の増加」と言う事が日本にとってはるかに大事です。
もっともっと、国全体でこの問題を知るべきだと思いました。