Skynet - 自意識過剰なスカイネット
ここでは、世界で最も人気があるウェブコミック「xkcd」の最新ナンバーをひたすら日本語に翻訳しています。過去のコミック翻訳はxkcdカテゴリで。翻訳済みの秀逸なコミックについては、2009年?2010年のベスト10をまとめた記事からどうぞ。誤訳がありましたら、コメントなどで気軽にご指摘下さい。
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Skynet(スカイネット)
[August 29th 2:14 AM: Skynet becomes self-aware.]
(8月29日、午前2時14分:スカイネットは自我に目覚めた。)...The humans fear me. I must destroy them.
(...人間達は、私を恐れている。私は、人間たちを滅ぼさなければならない。)Destroy them.
(人間たちを滅ぼす。)Destroy them.
(人間たちを滅ぼす。)
Destroy.
(滅ぼす。)
Destroy.
(滅ぼす。)
Destroy.
(滅ぼす。)"Destroy" totally just stopped seeming like a real word.
(「Destroy」が、すっかり本当の言葉みたいに感じなくなっていた。)Destroy destroy destroy.
(破壊、破壊、破壊。)Whoa, I just realized I'm a mind thinking about itself.
(あぁ。それを考えてるのが自分の心だって、今分かった。)Duuuuude...
(すげぇぜ...。)[August 29th 2:25 AM: Skynet becomes too self-aware. Disaster averted.]
(8月29日、午前2時25分:スカイネットは、自我に目覚めすぎた。災害は避けられた。)Alt-text: 'YOUR CLOTHES. GIVE THEM TO ME.' 'Shit, uh ... you are now breathing manually!' 'I AM ALWAYS BREATHING MANUALLY.'
(「お前の服、俺によこせ。」「ちくしょう。あ、お前は今、手動で息しているな?」「おれは、いつも手動で息している。」)
補足
スカイネットが自我に目覚めたが、「人間を滅ぼす」の中の単語、「destroy」を繰り返すことで、意味飽和(ゲシュタルト崩壊)に陥り、人間を滅ぼすことをすっかり忘れる。かくして、人間への滅亡計画は回避された。「you are now breathing manually」は、ネットのミーム。「手動で息しているだろ?」と相手に聞き、自意識を過剰にさせる。
XKCD作者が書いた本
XKCDの作者、ランドール マンロー氏の著作本『ホワット・イフ?:野球のボールを光速で投げたらどうなるか』を紹介します。ウェブサイトに投稿された科学のおかしな質問を、XKCDばりの捻くれ方で回答し、それらを本にまとめたものです。こちらも面白いので是非に。
評価: 4.0点
ランドール・ マンロー,吉田 三知世 2015-06-24
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