メルカトル図法から作られた地球儀を見ると、いかに歪んだ図法かが分かる
メルカトル図法は、地球儀を球体ではなく円筒に投影したものですが、このメルカトル図法の地図を立体的に地球儀として作成すると、上の動画の様な形になります。
この映像は、メルカトル図法が球体である実際の地球と比べ、どのように歪んでいるのかを理解するのに役立ちます。
参照元はこちらです。
メルカトル図法と実際の面積との比較に関しては、以下で書いています。
メルカトル図法の見た目の大きさと実際の国の面積を比較した世界地図 | naglly.com
僕らが良く目にする一般的な世界地図は、世界を長方形で投影したメルカトル図法で描かれたものが多いですが、この地図の最大の欠点は、実際の面積を正しく表現できないところにあります。 今回紹介するのは、メルカトル図法で表される各国の大きさを水色、実際の国の面積を濃い青で表現し、両者を入れ子にすることによって、簡単に比較できるようにした世界地図です。 ※上記の地図をクリックすると拡大画像を見ることができます。
ところで、ロールプレイングゲームなどでよく使用される、長方形のワールドマップを基本とした仮想空間を3Dで表すと、この映像のようになりますね。
もし地球がこんな円筒状の世界だったらと考えると、地球の北端と南端に住む人は、相当おかしなことになります。
この仮想3D空間を実際に旅行して、北端や南端にたどり着くと、その先には果てしない断崖絶壁が広がっており、なおかつその崖の先は虚無の世界になると思います。どんなに頑張ってもそれ以上進むことは不可能です。
また、この世界に住むことを考えてみると、地球の重心(重力の中心)は円筒形の中心にあるので、赤道付近に住む人以外は、何かの物を落とすと真下ではなく、斜めに落下します。
そして、そこに立っている人間は、地面が斜めであると感じるはずです。ですので、北端や南端を目指す人間は、いつまでも終わらない山を登っているような感覚で移動することになりそうです。
更に、水は低いところに流れるので、結局赤道付近のみに水が集まり、北と南は全ての地面が露出することになると思います。結果的にこの世界の北端と南端は、現実の世界以上に前人未踏な極地となりそうです。
そんな世界はワクワクはすれど、どう考えても住みづらいので、やはり地球は球体であってほしいです。