ニューヨークタイムズの見出しを飾った国を1か月単位で集計し、国旗で表した年表
1900年から2018年までのニューヨークタイムズの紙面に掲載された741,576記事の見出しの中で、最も多く登場した国を1か月単位で集計し、その結果を国旗で表した年表のインフォグラフィックです。
これをみると、その時々のアメリカの世論がどの国を強く意識していたのか、如実に分かります。
拡大画像は以下より。
画像全体を掲載するのは巨大すぎて難しいので、今回の記事では、時代の節目節目で切り取ったいくつかの画像を掲載していきたいと思います。
1900年~1914年
1904年2月8日に日露戦争が始まり、1905年9月5日に終結しています。
その期間の国旗はほとんどがロシアで、終結した月のみが日本になっています。アメリカの世論は、ロシア優勢と見ていたようです。日本はここで初めての登場しています。その他ではイギリスが優勢ですね。
1914年~1920年
1914年7月28日から1918年11月11日までが第一次世界大戦です。
戦争中はほぼドイツ一色です。終戦後もしばらくはドイツが優勢となってます。
1939年~1945年
1939年から1945年までが第二次世界大戦で、1941年12月8日から1945年9月2日までが太平洋戦争です。
太平洋戦争の最中は、日本の登場が多くなりますが、日の丸一色と言うほどではありません。これがアメリカと日本の国力の差なのか、第一次世界大戦のドイツの時とは異なり、あまり対等な相手とみなされていない感じがします。
1965年~1975年
1964年頃からアメリカの介入によりベトナムの戦線が本格化します。1964年からベトナム戦争が終結する1975年4月30日までの約10年間、ベトナム国旗の割合が多くなります。
アメリカにとって、ベトナム戦争の影響がどれほど大きく、かつ、長期にわたっていたのかという事がよくわかります。
1992年~2002年
少し時代は飛びまして(まとめるのがつらくなってきましたし...。)、1992年から2002年の間は日本の登場が増えます。1993年から1995年と2002年が最も日本が多く登場する年になります。この時代は、貿易摩擦もある程度解消し、日本とアメリカが良好かつ対等な関係を築いていた時期なのかもしれません。
2002年は、小泉・ブッシュ会談が多く行われた年だったようです。
2003年~2018年
そして、2003年から現在までの年表です。2003年3月20日からイラク戦争がはじまり、イラクの国旗(旧版)一色に染まっていきます。その後、イラク戦争が終結し終わらないうちに、中国が台頭し、現在まで中国の国旗が優位に立っています。今現在、アメリカの目線は完全に中国へと向いてると言って間違いないと思います。
2011年から日本の国旗は全く登場していませんが、今後アメリカの世論が、1か月でも日本に向くことがあるのでしょうか。ほんの少しの憂いを残しつつ、この記事を締めたいと思います。
以下、参照元です。