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だめぽ:「文系理系の生涯賃金格差は5000万円」だってさ。

 今日はなんだか色々と書きたくなる日です。一個前に書いた記事と微妙に関係してます。

 「文系理系の生涯賃金格差は5000万円」 ?さらば工学部(6):NBonline(日経ビジネス オンライン)

 この記事を読んで色々と考えさせられました。

 文系に比べ、理系の生涯年収は5000万円安いのだそうです。

 なんだか、「もうだめぽ」な気分になりました。

 「文系」と「理系」と言うくくりはどうなのよ、と言う根本的な話も確かに有りますが、IT業界はどちらかと言うと理系よりと言うのは間違いないです。IT業界の入社条件は普通プログラマーなのですから、大学的な科目としては、工学系や理工学系です。

 もしかしたらIT業界の年収の低さが理系の生涯年収を下げている可能性だってあります。

 もう1つは、昇進スピードに差があることです。理系出身者の方が課長になるのが遅い傾向があります。技術者などは上級職のポストが限られていることが関係しています。

 これはもう間違くIT業界の事です。技術者に対する正当な査定と言うか評価がほとんどありません。技術的な面で認められ管理職になったとしても、結局管理的な仕事を負わされ、煩雑な事ばかり増え、本来の実力を発揮出来ずに降格なんて事もありえます。技術的な上級職が必要です。

 日本の経済成長を考えれば、新たな製品を出してくれる、理系人材の価値はむしろ高まっています。理系出身者の処遇が悪いことは、社会で付加価値を作り出す、あるいは、消費者にとって今までとは違う価値あるものを作るといったことが、あまり評価されないことに近い。これは、長期的には日本の経済成長にとってボクシングのボディーブローのようにじわりと悪影響を及ぼしてくるに違いありません。

 IT業界にとって見れば、この状態が長く続くと、IT業界全体の衰退を招きます。マイナスイメージばかりが先行し、優秀な新卒が減ってしまえば、教育すらままなりません。このまま衰退が進み、ソフトウエアは、海外へ発注するのみになってしまうのか。今が分かれ目です。

 日本発の新技術が発明され、そうした新技術の開発に携わっている研究者なり技術者なりが業績に見合った処遇を受ける。本来であれば、そうでなければならない。しかも、若い人たちがそのことを認識できるようにしなければならない。

 全くもってこの通りです。IT業界は直接ものづくりをしている訳ではないですが、優れた技術を持った人はきちんと査定される、そういう業界でなければいけません。僕が憧れだったIT業界は今では、全くかけ離れた遠いものになっています。

 若い人達、特に子供たちにとっては憧れの存在でなければと思います。

 今僕がやっている仕事は、なにか、誰かが掘った穴を埋めてるだけの仕事をしてるように思えて仕方ありません。

 この記事のカテゴリは、ソフトウェア開発 です。
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