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睡眠時間と寿命について考える

 一時期話題となったニュースに、こんなのがありました。要約します。

睡眠時間は男女ともに7時間の人がもっとも長寿命で、それよりも長かったり短かったりすると、寿命が短くなっていく(死亡率が高くなる)傾向になる。

参照記事

今日からできる! 睡眠最適化への道 - [睡眠・快眠]All About
睡眠時間が長いと寿命は短くなる、フィンランド産業衛生研究所が研究報告 - Technobahn

 探したのですが、ニュースソース自体がかなり無くなってますね。

 この結果は、睡眠の質などを考慮していないので、そのまんま鵜呑みにしてはいけないとは思うのですが、とりあえず前提として7時間が長寿命、それ以外の睡眠時間は短命だとします。

 上記を前提として、ふと思ったのですが、7時間睡眠以外の人が短命だったとして、それでは、生涯で使える通算時間と言うものはどのようになっているのだろうと考えました。

 7時間睡眠に比べて、6時間睡眠の人は毎日1時間多く、起きている時間が使えます。逆に8時間睡眠の人は起きてる時間を1時間損してる事になります。

 これを寿命で換算してみるとどのような結果になるのか。簡単な計算で求めてみました。

1. 7時間睡眠の人が平均寿命まで使える通算時間

 男性が20歳から7時間睡眠を続け、平均寿命まで生きた場合、起きている間に使用できる通算時間について求めます。

 まずは、起きている間に使える通算時間を算出します。日本人男性の平均寿命は、「79.19歳」で計算します。

(79 - 20) × 365 × (24 -7) = 366,095h

2. 6時間睡眠の人は、いつ死ぬ事になるか

 1.で換算した通算時間が使えると言う前提で、6時間睡眠の人はどのくらいまで生きられるのか計算します。

366,095 ÷ (24 - 6) ÷ 365 + 20 = 75.72歳

 この方式で換算すると、6時間睡眠の人が早死にしてしまう事は当然だと言えます。

 平均寿命79.19 - 75.72 = 3.47歳で、3歳半ほど早死にしてしまいます。つまりは、睡眠時間が短いと早死にするというのは、至極当然な、自然の法則なのだと思います。起きてる時間を消費すると人は死ぬのです。起きて活動する事は、体へ負担だと思えば納得できます。

3. 8時間睡眠の人はいつ死ぬ事になるか

 次に1.で換算した通算時間が使えると言う前提で、8時間睡眠の人はどのくらいまで生きられるのか計算します。

366,095 ÷ (24 - 8) ÷ 365 + 20 = 82.69歳

 こっちはかなり不思議な現象です。3歳半ほど寿命は増加しますが、統計から得られる結果は死亡率が下がる傾向があると出ています。活動時間を減らして睡眠に充てたのに、寿命は短くなってしまうと言う事になります。

 この結果だけから結論付けると、睡眠時間が長い人は、効率的に時間を使っていないと言う事になります。

4. まとめ

 まとめる程の事でもないですが、睡眠時間が短い人は、寿命が短いからと言って、特に損している訳ではない。

 逆に、睡眠時間が長い人は、時間を効率的に使うという意味で、かなり損をしている、と言う事になりますかね。

 結局、睡眠時間は短め、言い換えれば、「太く短く」生きたの方がよいのかもしれません。睡眠時間が短めで、かつ、平均寿命まで生きられたらラッキーと言う事で。

 この記事のカテゴリは、生活 です。
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