Lanes - ガン治療後の「生存率」と言ういくつかの車線
ここでは、世界で最も人気があるウェブコミック「xkcd」の最新ナンバーをひたすら日本語に翻訳しています。過去のコミック翻訳はxkcdカテゴリで。翻訳済みの秀逸なコミックについては、2009年?2010年のベスト10をまとめた記事からどうぞ。誤訳がありましたら、コメントなどで気軽にご指摘下さい。
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Lanes(車線)
男1: So, are you guys out of the woods?
(で、君たちは、危機を脱したのか?)男2: We don't know.
(良く分からない。)男1: Well, did the treatment work?
(なら、まだ治療は有効だったのか?)男2: We don't know.
(それも良く分からない。)I always assumed that when you got cancer, they gave you a prognosis, then treated you, and at the end of treatment either you beat it or you died.
(君がガンを患った時、医師らは君に予後(生存率)を与えることで、常に推測してきた。そして、君を処置した後に、君を打ちのめすか、死ぬかのどちらかだ。)And I knew sometimes it "recurred", which I assumed meant back to square one.
(そして、僕は時々、それが「再発」することを知っている。再発は、振出しに戻ることを意味すると思っていた。)But that's turned out not to be quite right.
(でも、それは、全く正しくないと分かった。)男2: Once most cancers spread out into your body, they're incurable.
(大部分のガンが君の体に広がると、医師らは治すことが出来ない。)If your 10-year prognosis is 60% that means a 60% chance that some cancer will slip past the treatment and get out.
(もし君の10年生存率が60%であるならば、いくつかのガンが、処置中に通りすぎて、出てくる確率が60%であることを意味する。)So they kill all the cancer they can find, and then you're a "survivor". But your odds are still 60%.
(そして、医師らは、見つけられる全てのガンを殺すことで君は「生存者」になる。しかし、君の確率は未だ60%だ。)They can't scan for individual cancer cells. The only way to know if it worked is to wait for tumors pop up elsewhere.
(彼らは、見えないガン細胞をスキャンすることが出来ない。それが有効かを知るための唯一の方法は、どこか別の場所で出てくる腫瘍を待つしかない。)If you go enough years without that happening then you were in the 60%.
(何年間も、再発なしで過ごせるなら君は60%の中だ。)And often the first sign is a cough or bone pain.
(そして、最初の兆候は、咳や骨の痛みだ。)So you spend the next five or ten years trying not to worry that every ache and pain is the answer to the question "do I make it?"
(そして、あらゆるうずきや痛みが、「完治したか?」の疑問に対する答えと言う心配をしないようにする為に、君はこれからの5年や10年を費やすんだ。)男1: Man.
(あぁ。)Fuck cancer.
(ガンて、最悪だな。)男2: Seriously.
(だな。)Alt-text: Each quarter of the lanes from left to right correspond loosely to breast cancer stages one through four (at diagnosis).
(左から右までの通路のそれぞれ1/4がゆるい感じで、1から4(診断に基づく)の乳がんステージに該当しています。)
補足
ガン治療後の生存率を高速道路の車線になぞらえて、イメージ化したコミック。おそらくは、XKCD作者ランダル・マンロー氏の家族(婚約者)が患った病気に沿って、今回のコミックは描かれている。ガンの治療が終わったとしても、ガンとの戦いは終わることが無い。それは生存率と言う確率で示される。
XKCD作者が書いた本
XKCDの作者、ランドール マンロー氏の著作本『ホワット・イフ?:野球のボールを光速で投げたらどうなるか』を紹介します。ウェブサイトに投稿された科学のおかしな質問を、XKCDばりの捻くれ方で回答し、それらを本にまとめたものです。こちらも面白いので是非に。
評価: 4.0点
ランドール・ マンロー,吉田 三知世 2015-06-24
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