Begging the Question - 論点先取
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Begging the Question(論点先取)
ポニーテール: That food made me nauseous.
(あの食べ物は、吐き気がした。)
白ハット: No, the food was nauseous. It made you feel nauseated.
(そうじゃなくて、その食べ物は不快だった。それが君に吐き気を感じさせた、だろ。)
男: Come on, you're just begging the question.
(おいおい、君は、単に問題を提起しているだけだ(もしくは、単に論点先取なだけだろ)。)I annoy people on all sides by using "beg the question" to mean "fight a losing battle against changing usage".
(僕は「変化する使用法に対する勝ち目のない勝負と戦え」の意味で、「beg the question(論点先取)」を使うと、あらゆる方面の人々に迷惑をかける。)Alt-text: At least we can all agree on the enormity of this usage.
(少なくとも僕らはこの使用法の凶悪さに同意出来る。)
補足
「That food made me nauseous.」は、厳密に言うと「その食べ物が私を吐き気にした。」なのだけど、使用法が次第に変化して、「あの食べ物は吐き気がした。」という意味になった。そこを突っつく規範主義者(白ハット)に立ち向かおうと、「論点先取」という言葉で対抗しようとするが、この言い方だと、「単に問題を提起している」という風にも解釈され、グダグダになってしまう。
XKCD作者が書いた本
XKCDの作者、ランドール マンロー氏の著作本『ホワット・イフ?:野球のボールを光速で投げたらどうなるか』を紹介します。ウェブサイトに投稿された科学のおかしな質問を、XKCDばりの捻くれ方で回答し、それらを本にまとめたものです。こちらも面白いので是非に。
評価: 4.0点
ランドール・ マンロー,吉田 三知世 2015-06-24
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