xkcd: Hotels - 「悪いレビュー」の効果
ここでは、世界で最も人気があるウェブコミック「xkcd」の最新ナンバーをひたすら日本語に翻訳しています。過去のコミック翻訳はxkcdカテゴリで。翻訳済みの秀逸なコミックについては、2009年~2010年のベスト10をまとめた記事からどうぞ。誤訳がありましたら、コメントなどで気軽にご指摘下さい。

©xkcd.com Creative Commons Attribution-NonCommercial 2.5 License
Hotels(ホテル)
男: what's with this negative review? You liked that hotel.
(この否定的なレビューはなんだい?君はあのホテル、好きなはずなのに。)黒ハット: I have a script that posts a bad review for every hotel I stay at.
(宿泊したホテルの全てに悪いレビューをポストするスクリプトが俺にはあるんだ。)It reduces demand, which means more vacancies and lower prices next time.
(それで需要が減るだろ。そうすると、たくさんの空き部屋が出て、次に泊まる時の値段も下がるってわけだ。)男: What if the place sucks?
(最悪のホテルだったら、どうなる?)黒ハット: I change the review to positive to steer other people there.
(他のやつらをそこに導くため、肯定的なレビューに変えるさ。)男: You punish companies you like!
(君は好きな企業を打ちのめすのか!)黒ハット: The odds of my review putting a hotel out of business are negligible.
(俺のレビューがホテルを廃業に追い込む確率なんて、ごくわずかさ。)男: If we all did that, the system would collapse!
(みんながそうしたら、システムは崩壊する!)黒ハット: Doesn't affect my logic. Tragedy of the commons.
(俺の論理に影響はない。「コモンズの悲劇」さ。)男: That's not even the tragedy of the commons anymore. That's the
tragedy of you're a dick.
(それは、もう「コモンズの悲劇」でさえ無いな。「君がイヤなやつ」と言う悲劇だ。)黒ハット: If you're quick with a knife, you'll find the invisible hand is made of delicious invisible meat.
(君が素早くナイフ使えるなら、「見えざる手」が見えない美味しい肉で出来てる事が分かるさ。)Alt-text: 'Rating: 1/5. Room filled to brim with semen, and when front desk clerk opened mouth to talk, bedbugs poured out.'
(評価:1/5。部屋は精液であふれかえり、そして、フロント係が会話で口を開くたび、南京虫が溢れ出します。)
補足
自分だけ良い思いをするために、良いホテルには悪いレビューを書き、悪いホテルには良いレビューを書く黒ハット。男はその企みをなんとか正そうとするがコモンズの悲劇を引き合いに出して正当化しようとする。「コモンズの悲劇」とは、多数者が利用できる共有資源が乱獲されることによって資源の枯渇を招いてしまうという経済学における法則の事。詳しくは以下を参照。
イメージテキストは、黒ハットが書いていると思われる、悪いレビューの一例。
この記事に関連するエントリー
- xkcd: The bacon - ベーコンを持ってくる妻
- xkcd: Ten Thousand - 幸運の1万人
- xkcd: Every Major's Terrible - どの専攻もひどい
- xkcd: Visited - Wikipediaの訪問履歴
- xkcd: Forgot Algebra - 役に立たない代数学